伝言板2012年9月号
幸せの在り方
とある日曜日、兄の子供(甥っ子)のプレゼントを買いに、千葉のそごうに出かけました。
改めてびっくりしたことは、ベビー用品の売り場の広さ、そして洋服などは一着一万円近くするものが、どんどん売れていく光景でした。
昨今の不景気など、どこ吹く風…ここの空間だけはバブル景気のような賑わいでした。
先日、そのことを、親しくしている会社の社長さんに話してみると…
「そうなんだよ、今の日本は少子化だから、子供かわいさのあまりに、ついつい高級な洋服やおもちゃを買ってあげたくなるんだよ~気持ちはよくわかるんだよね…」と呟きました。
そういえば、その新沼社長さんのところにも今年の5月に初めてのお子さんが誕生したとのこと…
私は少し興味があり質問してみました。
「新沼さんのところもお子さんができたのですから、同じように百貨店に買い物行かないのですか?」
「うん、確かにそういうお店で買い物することもできるよ…でもそれをやりすぎると子供の為にならないとおもって、なるべく西〇屋さんとか…手頃なお店で買うようにしているんだよ~(笑)」
子どもの為?それと買い物に何の関係があるのだろう?と不思議に思った私はもう少し詳しく訊いてみたくなりました。
そうすると新沼さんはニッコリ笑いながら続けてくれました。
幸せを感じる瞬間って?
「そうだなぁ~あと何年かしたら尚さんも結婚して子供ができると思うんだけど、その子供が幼い頃から立派な洋服を常に買ってもらい続けていたら…それが当たり前だと錯覚してしまうんだよ。だから僕は子供の楽しみをとらないように、できるだけ質素な生活を続けていきたいとおもっているんだ」
続けて「きっと人間はね、どんなに些細なことでもいいから、今までできなかったことができるようになったりすることが一番の幸せなんだよ。例えばね、生まれたばかりの赤ちゃんが、四か月位で首が座って、ハイハイなんかして、やがて歩き始めたら、お父さんもお母さんも涙流して喜ぶよね。まだ自我が芽生えていない赤ちゃんでさえ、とても嬉しそうにしているんだよ。それって何かっていうと、成長するという喜び(幸せ)なんだよ。」
なるほど!子供の頃から立派なレストランや高級なお店での買い物に慣れてしまっていたら…やがて大人になって自分でお金を稼ぐようになった時、物を買うという行為に対するありがたみといった感覚が薄れていってしまう…
まだまだ結婚もしていない私には、子育て!?のことはよくわかりませんが(笑)
数か月前、腹筋を始めたときは、20回もすると、筋肉がパンパンに張って限界がきたけれど、最近では50回・60回もなんのその、筋トレが段々面白くなってくる…筋肉で体が締まっていると、なんだか気分も良くなります。確かに成長するという喜び、私も感じました!
幸せとは豊かなこと…?
最後に新沼さんが呟いた一言が今でも心にジーンと残っています。
「戦後、日本はアメリカに負けっちゃってね。焼野原になって、今まで築き上げたものが全部無くなって何もないところからのスタートだよね。食うや食わずの生活だから、それはそれは大変な時代で、まずはお腹いっぱいご飯を食べる事ができればそれだけで幸せ!成長し続けていくしかないから、ある意味大変だったけれど、それがある意味幸せだったかも知れないね…今は食べ物も豊富、夏はエアコンがあって、どこかに行きたいと思えば車や電車もある…豊臣秀吉だってこんな贅沢な暮らしはしていなかったはずだよね。何もかも揃っている今の時代、幸せを感じることは逆に難しいかも知れないね…」
店長 林 尚
