伝言板2012年6月号

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兄の背中から教えられたこと

甥っ子が誕生してから、特に母の喜びは一段と増し、今まで選択肢になかった動物園や遊園地などでも楽しむことができるので、とても新鮮味を感じられる母の日が続いています!

兄も今じゃすっかり父親の顔になっており、愛息をだっこしたり、あやしている姿に感心させられることもしばしばあります。

そんな兄の仕事はIT企業に勤めていますが、よくお客さまから「上のお兄さんはサンライフで勤めないの?」ってよく聞かれることがあります。兄を小さいときからかわいがってくれたお客さまからも、声をかけらたりします。

元々私も兄も大学進学は考えておらず、私はアパレル業界を考えており、兄は本物食材だけを使った料理人になることが夢でした。今から思い返すと、当時の兄の方が、サンライフ向きだったのかもしれません(笑)

高校卒業後、調理専門学校を経て、料理人になった兄は、就職と同時に寮に入ることになり、家を出て行きました。

それまで同じ部屋で暮らしていた私には一人部屋の嬉しさの反面、寂しさもやっぱりありました…

寮での暮らしだけあって、休みもほとんどなく連絡もあまり取れないので、よく家族で体調を心配していました。

そんな心配が的中したのが、ちょうど一年ほど経った頃です。小学生の頃から長身だった兄にとって、流し場の設計はあまりにも低すぎたため、慢性的な腰痛を抱えてしまっていたのです。

動けなくなるほどの激痛を抱えた兄は、結局退職せざるえなくなりました。

退職後、安静していたことで徐々に腰痛も治ってきた兄は、そのまま一人暮らしを続けて、国会議事堂の食堂でアルバイト生活をしていました。

そんなある日、毎日お昼を食べに来ていて仲良くなった職員さんとのやり取りが大きな転機となりました…

兄が衝撃を受けた「インターネット」

「林くん、このニュースは明日の新聞の一面に出るよ」

当時、まだITという言葉が生まれてなく、インターネットが個人に普及され始めて間もないころだったので、兄はパソコンモニターで見たニュースに大変衝撃を受けたそうです。

「テレビ、新聞以外でこんな最新の情報がわかるなんて凄すぎる…これからはインターネットが情報発信の源になる時代が必ず来る!」

これを機に、兄はコンピューターの世界に飛び込もうと決意して、なんと大学進学を目指し始めました!

ちなみに当時、兄の内なる決意など家族の誰も知りませんでした…

大学受験も合格し無事進学、しかし…

食堂のアルバイトをすぐやめた兄は、時給の良い仕事を掛け持ちしながら予備校通いを始めました。月謝だけではなく学費も貯めなければならなかったので、その生活は本当に過酷だったそうです…ただ目標と根気が大きな支えとなっていたそうです。

その甲斐あって、志望校の工業大学にも無事合格!晴れて大学生となったのですが…なんとせっかく苦労して受かった大学も、一年生の夏前に退学してしまったとの事でした!

あれだけ苦労して入った大学で、毎日新しい刺激を受けながら充実した生活を送っていたのにどうして!?

その環境に飛び込んでから気付いたそうですが…どうやら兄にとって四年間も実践に飛び込めないことはあまりにも長すぎたとの事でした…

その時初めて父に相談して、短期間で学んですぐに就職するためにも、専門学校に再入学しなおしたそうです。
父も当時は大変驚いていたらしいですが、自分ひとりでそこまで頑張っていた兄を凄く誇りに思っていたそうです。

再挑戦から…念願のIT業界へ

そして兄は卒業後、目標だったIT業界に24歳で再就職しました。専門学校での勤勉な態度から、就職先も職員さんがツテで紹介してくれたそうです。

これら全ての話を母と私が聞いたのは、兄が勤めだしてからの事だったので、二人ともに大変驚いたのは今でも覚えています。

そんな数々の苦労をした兄も、今では同期の中では出世頭で、先日次長に昇進しました。ゼロから切り開いてここまできた兄がとても誇りです。

兄の姿勢から感じ取った両親の想い

父を失って七年の歳月が流れましたが、今でも兄は、背中で父の想いを伝えてくれているような気がします。

幼い頃から決して勉強熱心でもなかった(笑)兄がなぜここまで努力できたのか?今更ながら聞いてみるとこんな答えが返ってきました。

「さぁー?よくわからないけど…どんな時も両親が自分のことを否定せず、温かい目で見守ってくれたからじゃないかな…」

その話を聞いて、本当にその通りだなぁと感じました。だって普通あれだけ苦労して入った大学を辞めるというときでさえ、父は何も言わなかったわけですから!思わず、兄の話をうん、うんと頷きながら聞いている父の光景が目に浮かびました。

順調なときも、また逆境なときも子どもを信じてあげられる両親に尊敬の念を抱かずにいられませんでした。

いつか自分が親になるときが来たら!?多分来ると…(笑)
どんなに逆境になっても、子供を信頼してあげられる親で在りたいと思いました。

こうして自宅のリビングでこの文章を書いている今も、目の前ではそんなことをつゆ知らず、孫と楽しげに遊ぶ母の顔は満面の笑顔でした。

店長 林 尚

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この記事を書いた人

千葉市若葉区で創業58年の「サンライフ」2代目店主。かつては夜型人間で堕落した30代を過ごすも、32歳を境に生活を少しずつ改善。40歳からは「毎朝4時半起床」の朝ルーティンを確立し、心身ともに「若返り」に挑戦中。自らの身体で確かめた食事改善と生活習慣による経験で、生涯現役の暮らしをお手伝いします。写真はヘナ染め中の姿。

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